西村記念館 トピックス

記念館保存の経過

1998年(平成10年) 西村家から新宮市に寄贈を受ける。
        10月 記念館の保存調査委員会を立上げ修復計画・登録文化財としての申請等の協議。
2000年(H12)2月 国指定の「有形登録文化財」として登録される。
2001年(H13) 第1次保存修復調査として、測量図の作成・土質調査・目視による建物調査を実施。
これにより建物上部の壁量不足・基礎部分の耐力不足・不同沈下が判明。
2003年(H15) 下部構造調査として第2次土質調査(土質試験・土質確認・沈下測定)を実施。
上部の建物調査については未実施で現在に至っている。

●県文化遺産課とのやり取りで、
 建物は近代建築物として重要な価値があり国の重要文化財の指定を受け保存管理をしてはどうかとの打診。
●文化庁より、重要文化財に指定するには、所有者全員の同意が必要。
 そのため、2008年(H20年度)より所有者名義(西村伊作)を新宮市に移転する作業を本格的に進め、重文指定を目指す。

西村記念館の現況

1、建物の沈下が著しい(窓枠・ドアのゆがみ)
2、シロアリ被害が軸組みだけでなく、床板にまで及んでいる
3、外壁にひびが生じ、崩れ落ちる危険性がある
4、地下室の天井を支えている鉄板等が腐食している
5、安全を確保できないため見学者の2階立ち入り禁止